『世界樹の妖精』シリーズポータル

 

『世界樹の妖精』とは

 

 量子通信が発展し、「オーグギア」というARウェアラブルデバイスが普及した近未来の地球。
 合衆国ステイツ経済圏の頂点に立つメガコープ4社――Gougle社、Lemon社、FaceNote社、Nile社(通称「GLFNグリフィン」)がそれぞれ建造したメガサーバ「世界樹」はネットワークインフラの中心となり、人々の生活に根付いていた。

 

 そんな中、一組の男女が出会ったことにより、可能性はいくつにも分岐する。
 それぞれの世界樹を巡る主人公と謎のAIの物語。
 観測された可能性は幅広く分岐する。

 

以下AWs作品年表の『世界樹の妖精』シリーズ周辺の抜粋

 

『世界樹の妖精-Fairy of Yggdrasill-』

 Nile社が建造した世界樹「ユグドラシル」を舞台に展開される物語。
 ユグドラシルのセキュリティ要員(カウンターハッカー)として働く永瀬ながせ 匠海たくみはある日、とあるハッカーを排除して見つけた音声ファイルを開いたことで「妖精」の姿が視えるようになる。
 妖精を捕えるためユグドラシルに集まる悪意のあるハッカーとの戦い。
 何故か懐いてくる妖精との交流を深めるうち、匠海は自分自身の過去と向き合うことになる。
 妖精の正体とは、「妖精戦争」の真実とは。

 

『世界樹の妖精-Fairy of Yggdrasill-』

 

関連作品

『100日後にサーバーダウンするメガサーバ世界樹』

『光舞う地の聖夜に駆けて』

『常夏の島に響け勝利の打杭』

 

書籍

全ての分岐の始まりとなったエピソード『鏡の夜を超えて』が書き下ろしとして収録

『世界樹の妖精』紙本版

『世界樹の妖精』電子書籍版(Kindle Unlimited会員なら追加料金なしで読めます)

 

『世界樹の妖精-Brownie of Irminsul-』

 FaceNote社が建造した世界樹「イルミンスール」、その中に展開されるメタバースSNS「ニヴルング」。
 ハイスクールに上がったばかりの永瀬ながせ 匠音しおんは「ニヴルング」で駆け出しのホワイトハッカーとして悪意を持ったユーザーの通報などを行っていた。
 しかし、母親である和美かずみは匠音がハッキングを行うことを固く禁じている。
 理由も知らされぬまま禁じられるハッキングを独学で行う匠音はある日、義体に不具合が発生した際、ブラウニーが出現してそれを修正するという都市伝説を耳にする。
 学生生活とハッキングと親子の絆とブラウニー。
 匠音が目にした真実は辛く、重い。

 

『世界樹の妖精-Brownie of Irminsul-』

 

書籍

BoI完結後の物語『メルティ・スウィート・xxx』が書き下ろしとして収録

『世界樹の妖精-Brownie of Irminsul-』紙本版

『世界樹の妖精-Brownie of Irminsul-』電子書籍版(Kindle Unlimited会員なら追加料金なしで読めます)

 

『世界樹の妖精-Serpent of ToK-』

 Lemon社が建造した世界樹「Tree of Knowledge(ToK)」内で進められていると言われる極秘プロジェクト「Project REGION」。
 謎のAI「SERPENT」に導かれ、山上やまがみ たけしは仲間と共に「Project REGION」阻止のために活動する。
 死者の脳内データを抽出し、AIとして兵器利用しようとする「Project REGION」と同じくAIにしつつも遺族が心の整理を付けるために交流できるようにしたメタバース「EDEN」。
 EDENに収められた匠海と和美が「Project REGION」に巻き込まれないようにと戦う健はやがて真実を目の当たりにする。
 SERPENTとは何者か、「Project REGION」の全貌とは何なのか。

 

『世界樹の妖精-Serpent of ToK-』

 

『世界樹の妖精-Nymph of GWT-』

 Gougle社が建造した世界樹「GWT(Gougle World Tree)」と舞台に繰り広げられるスポーツハッキングの大会。
 世界最大規模のこの大会に、マンハッタンのハイスクール生が挑戦する。
 名だたる強豪チームを相手に大会を駆け抜けるチーム「パラディンズ」、その裏で蠢くGougle社の陰謀。
 世界樹の建造が出遅れたGougle社の起死回生の一手とは。

 

『世界樹の妖精-Nymph of GWT-』

 

どこから読むのがおすすめ?

 どの物語も分岐点から独立しており、作品間でのつながりは存在しないため気になる世界樹の軸から読んでも問題ありません。
 ただし、先発として公開された『Fairy of Yggdrasill』が「一番初めに建造された世界樹」の物語であるため、取っ掛かりとしての選択の余地はあります。
 余談までに建造された世界樹の順番を追うと
 ユグドラシル→イルミンスール→ToK→GWT
 という流れ(実質的に刊行順)になっています。
 また、書籍版FoYにはこの4作が分岐するきっかけとなった事件が書き下ろしとして収録されているため、各作品中で言及されていた事件の真相を垣間見ることができます。
 気になる主人公から手に取り、AWsが掲げる「可能性の分岐」を見届けるもよし、世界樹の建造順に読んで分岐しているものの時間の流れを確認するもよし、『世界樹の妖精』シリーズをぜひともお楽しみください!