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コンクラーベとベツレヘム消失 第5章

[ルドヴィーコ・アロイジオ・サヴィーノ]……愛称はルイージ。聖騎士への昇格が期待されている優秀な騎士。何故か唯一テンプル騎士団としての能力と記憶を保持している

 

[グラツィアーノ・マルコ・ジョルジーニ]……ルイージの同期にして相棒。頭は良くないが剣の腕は一流。が、テンプル騎士で無くなってしまった彼にそれを発揮する機会はない

 

[カッリスト・グレゴリウス・ラウッウィーニ]……オカルト商人。テンプル騎士団やインクィジターとも繋がりのある敬虔なキリスト教徒。運命の相手と出会い、3年後に女の子を授かる

 

[マルチェロ・アレクサンドル・ボルジア]……一時的にルイージのお付きを務める従騎士。だが、もうそのことを覚えてはいない

 

[《怠惰》スロース]……テンプル騎士団の上位組織である「インクィジター」直属の戦闘員「咎人」の一人。聖槍を模した象徴武器を使う。しかし、彼は自らの罪とその名前を忘れてしまった

 

[ギルガメス]……正体不明のエネルギー剣使い。テンプル騎士団の神性に迫る高さの神性を持つ

 

[ノルン]……美しい銀髪を持つリチャード騎士団の女騎士ベツレヘム消失事件の犯人

 

[安曇あずみ]……多くの対霊害組織から指名手配されている凶悪な魔術師で、テンプル騎士団から見ても冒涜的な神を信奉する不倶戴天の敵。レプリショゴスと呼ばれる使い魔の使役が得意

 

[空見そらみ 鏡也きょうや]……日本の守護者。管狐と呼ばれる霊体の獣を使役する

 

◆ ◆ ◆

 

 ノルンの右手の剣、レーヴァテインが迫る。霊光剣を抜き受け止め、さらに左から迫る剣、グラムをガントレットで止める。
 ――こいつも、こっちと匹敵する神性を持ってるのか!
 テンプル騎士団はそもそも神性と神秘強度、そして集団戦法でもって圧倒する戦い方が基本である。故にそれを単独かつ技量で押し返す能力を持つとされる聖騎士は多くの騎士達にとって憧れとなる。
 ――けどここには僕しかいない
「なら諦める?」
 どこかで聞いた声が聞こえる。
 ――いや、やるしかない
 霊光甲冑に満ちるエネルギーを足に集中させる。そして、蹴る。
 しかし、ノルンはそれを予想していたらしく、その直前に背後に飛び下がる。
「スキーズブラズニル」
 ノルンの足元に空飛ぶ小さな船が出現する。
「からの、グングニル!」
 ノルンが右手を掲げると、その先に白い槍が出現する。そして、右手を振ると、それがルイージに向けて飛ぶ。
「ぐっ」
 霊光剣で受け止めるが、なお食い込んでくる。
 体を左にそらし、霊光剣を消すと、グングニルがルイージの真横を通り過ぎていく。
 そして、そのまま旋回し、側面から再びルイージに迫る。
「なっ!」
 慌てて霊光剣を抜いて受け止める。
 ――くそ、これじゃ話にならないぞ。ただ何も出来ず、時間切れで負ける
「その通り。あなたが抵抗を止めればあなたは死に、あなたが抵抗を続けても、私には勝てずに儀式は終わり、この星からあなた達の神はいなくなる」
「なぜそうなる。たかがクリスマスツリーの星が消えるだけだぞ
 グングニルの歪曲に限界があると信じてひたすらグングニルを逸らし続けながら叫ぶルイージ。
「ふっ。あっはっはっは」
 思わず笑い出すノルン。
「くっ、とっ、何がおかしい?」
「いえ、あの場に居合わせたあなたと騎士団長でさえその認識なのね」
「私と、騎士団長、くっ、でさえ、とは、どういう事だ!」
「簡単な話。そもそも異常に気付けているのは、あの時あの場所にいた、私とあなたと騎士団長と、まぁあと安曇と教皇と枢機卿だけ。きっと、あなたの部下はよく分からないけど、何かが消えてしまったらしい、と、ただそう考えている。要は誰もがベツレヘムの星の事を忘れてる。まぁこれは言うまでもないよね。だから誰もクリスマスツリーに星をつけなくなったわけだし。でも、それが全てじゃ、ないんだよね。だってそれだけのためにあんなどでかい依代作らないでしょ?」
 ――やはりあの星が術の依代か。何が可笑しいんだか知らないが、これはチャンスだ。問題は遠くを攻撃する方法だ
 実は、と言うほどでもないが、テンプル騎士団には遠くを攻撃する方法がない。これはテンプル騎士団が特別不利なのではなく、そもそも遠距離を攻撃可能な対霊害兵装というのはかなり少ない。魔術を除けばルイージはリチャード騎士団の使う弓か一部の対霊害部門を持つ軍隊が使う銃くらいだろう。どちらも弾丸がかなり貴重なのに使い捨てになってしまうという致命的すぎる難点がある。
「あなたの信じる神はどうして知られるようになったんだった?」
「そりゃ、神の子が……、あれ、神の子って、誰だ」
 
 なぜか
 
 あたりまえの
 
 そんなことが
 
 おもいだせない。
 
「ベツレヘムの星はね、神の子が生まれた事を知らせる星なんだ。逆説的にそれが消えると言うことは」
「神の子が生まれなかった、そう言う事なのか」
「そう。そして、間も無くそうなる。新人類の世界に3つ生まれた一神教、そのうち中間の一つが完全に消滅する。そうすればその後に派生する全ても消滅する。あとは最後の一つを消せばいいだけになる」
 ベツレヘムの星の事を忘却する。それは魔術に疎いルイージでも知るシンプルな魔術。様々な魔術を学ぶ上で基礎中の基礎の一つとされる"認識阻害"、「見えているのに見えない」「かつて覚えていたのに思い出せない」そんな現象を引き起こすだけ、神秘を知らぬ人から神秘を隠すためだけのシンプルな魔術。
 そんな基礎中の基礎の魔術が、全テンプル騎士団を、全ての一神教徒を、翻弄していた。一つの神がここで消されようとしていた。
 あまりにシンプルで、シンプルであるが故にただ取り返しがつかない。
「なら、ここで終わりにする? そうすれば貴方は神の事すら忘れ、忘れた事すら忘れられる」
 まるで悪夢の囁きのように、聞き覚えのある声が頭に響く。
「そんなことは、させない!」
 駆け出す。
 ――あのグングニルとやらは俺を追跡してる。なら、俺が星に近づいた上で、あの星に向けて反らせれば!
「なんのつもり? 追いかけっこなんて面倒だし、さすがに行かせないよ。来て、レーヴァテイン」
 飛び降りてきたノルンが、レーヴァテインで攻撃してくる。止むを得ず霊光剣で受け止めるが、このままではグングニルを止められない。
「なら、ここで貴方の負けかしら?」
「いや、近接戦闘ならまだ分がある!」
 どこからか頭に響いて聞こえる声に叫び返す。
 霊光剣を一度解除し、ノルンのバランスを崩す。その隙を逃さず、神性で強化した籠手を使って顔面を殴る。
 ――女性の顔を殴打するのは流石に目覚めが悪いが、手段を選んだら負ける!
 さらにレーヴァテインを持つ手首を掴み、神性を込めて全力で握り締めながら、捻じ上げる。
「この、来て、グラ、ぐっ」
「それがあんたの弱点だな」
 言い終わる前に、首を絞めにかかる。喉を酸素が通らなければ、人間は発声ができない。
 ――レーヴァテイン、励起
 しかし、突如レーヴァテインが変形し、炎を放ち始める。
 霊光甲冑を着てなお本人に伝わるほどの暑さに思わずルイージは飛び下がる。
 ――くそ、距離を離しちまった。まだ全力じゃなかったのかよ
「やってくれる。油断も隙もないね。聖騎士でもない騎士一人くらい、と思ったけど、ちょっと侮りすぎたみたい」
 ぺっと血痰を吐くノルン。
 グングニルを弾き返した直後に、ノルンが突撃してくる。霊光剣で受け止めるが、レーヴァテインの炎が霊光甲冑を貫通して体を焦がす。
「耐えようなんて無駄よ。この炎は自らすらも焼き尽くすスルトの炎。決してあなたに耐えられはしない」
終末者ターミネーターの神格による力か」
 一神教と違い、ほとんどの宗教は多神教である。そしてこれらの神話は神を幾らかの種類に分類する事を可能にする。例えば豊穣神とか雨乞いの相手とか、最高の神とか、破壊の神とか、である。この分類を神格と呼ぶ。
 終末者に分類される神格はあらゆる神性に対し、強力な否定のエネルギーをぶつける。それは自身の神性すら破壊するほどのエネルギーである。
 ――だがなぜ、この少女はこれだけの力を使える。まるで北欧神話を丸ごと相手しているかのようだ
「!」
 間も無くグングニルが迫る。このまま膠着状態が続けばノルンの勝利である。にもかかわらず、ノルンが突然、後ろに飛び下がる。ノルンが先ほどまでいた場所にエネルギーの矢が着弾する。
「貴様、ギルガメス!」
「なに、せっかくその男を逃さないために自ら鳥籠に入ってくれたのだ。この機を逃す手はない」
「さすがにこの二人組相手はまずいな。本気で行く。フギン、ムニン、力を貸して。第三視点、起動」
「後ろから援護する。一気に行くぞ、神の信徒」
「お、おう」
 突然の展開だが、指示に従い前進する。
 ――一致による膠着状態の展開が狙い、と
 レーヴァテインで受け止められる。その隙を逃さずギルガメスが弓を射る。
 ――一射目は牽制。二射目は当たる軌道だけどけど回避のために飛び下がると本命の三射目が当たる。
「来てスヴェル」
 盾が出現し、矢を防ぐ。
「この!」
 ――次は左手で殴打が来る
 ルイージが左手で殴りかかるとそれを読んでいたかのように後ろに飛ぶ。
「くっそ!」
 腹立ち紛れに一気に踏み込んで霊光剣を振りかぶる。
 即迎撃される事必至の一撃だったが、意外にもノルンの反応は遅れ、その頬に傷をつけることに成功する。
「ふむ」
 その直後、ギルガメスが弓を射る。それは文字通り3発を異なる位置にほぼ同時に放つという回避困難のその攻撃を、ノルンは全てレーヴァテインで撃ち落とした。ルイージはその隙をつこうとするが、グングニルにその隙を奪われる。
「なるほど、貴様、未来を見ることができるのだな? 千里眼か、未来視か、あるいは記憶測定か、いずれにせよ、未来を読む力がある。しかし、すぐに全ての未来を見通せる訳ではなさそうだ。可能性が多すぎて絞り込めない、と言ったところか。ゆえに連続した異なる行動は読み切れない。ならば、こちらも格闘戦と行こう」
 弓を剣に切り替えてギルガメスもノルンに接近する。
「くっ」
 ギルガメスの一撃をレーヴァテインで受け止める。
「ぐっ! くっ、創作神話如きが、この私の神性を焼くというのか!」
「あなたの目的は再興でしょう? 一番の邪魔は一神教じゃないの?」
「あの騎士は所詮尖兵、対してお前は本体。倒す意味のあるものを倒せるときに倒すのが常道、それだけのこと」
「私が死ねば、術式は解除される! 私を倒せば、一神教を倒せる機会がそれだけ減る!」
「お前の術式を私が継げばよいだけのことよ。どの道興味がある」
 ――ノルンを倒しても、次はこいつと戦うことになるだけか
 ノルンとの戦いはある種の膠着状態になっている。ノルンはその予知能力第三視点で確実に二人からの連続攻撃を受け止めるが、時折読み切れずに切断される。一方で、ルイージもギルガメスもスルトの炎で確実に体力と神性を削られていた。
「それにしても神性を直接抉られるのは厄介だ。間に神性を持たない武器を用意すべきか」
 そのはずだが、ギルガメスはそんな呟きをしながら武器を震えるほどには余裕そうだ。
「なら、彼に任せてあなたは退く?」
 また声が響いてくる。それは確かに魅力的な提案だった。
 ――いや、それじゃ相手が変わるだけだ。なんとしても俺が両方倒さないと
 ルイージが気合を入れる。その直後、ルイージはグングニルを逸らすと同時に転んだ。
 小物入れから落ちて転がる竹の笛。
「これは……」
 ――神性を無効化できる笛。そうだ俺の武器は剣と体だけじゃ無い
 二人はお互いとの斬り合いに夢中になっている。
 しかし、ルイージが笛を吹く未来に気付いたのか。ノルンがこちらに向き直る。
「おい、あんた、絶対にそいつをこっちに近づけるな!」
「私に指示するか。だが良いだろう。手があるならやってみよ」
「馬鹿、騙されるな、あいつはあんたも背中から刺すつもりよ!」
「なに!?」
 ――もう遅い
 笛を吹く。その瞬間、自身の霊光甲冑も解除される。
「な、なんと」
 いや、それよりも劇的な変化はギルガメスが光の粒子に変換され消え始めたことだ。
「ぐっ、この私を謀り、利用するとは。覚えておけ、ルドヴィーコ・アロイジオ・サヴィーノ!! お前が忘れても、私は絶対に忘れんぞ!!!」
 そして、その場にはお互い武器を無くした二人だけが残った。
「驚いた。それで、ここから格闘戦でも?」
「いや、こっちにはまだ武器がある」
 銃を取り出す。ナガンM1984。念のため持ち続けてきた。またかほぼ一年経とうというところで使うタイミングが現れるなんて。
「なるほど。それで私を殺す、か。けど、残念だけど、そもそもあなたに勝ち目なんて最初からない」
 ノルンが腕を上げる。
 もう神性はないはずだ。だが、何かの直感が告げた。撃たねばならない。
 しかし、その判断は遅かった。
 発砲した弾丸は空より降り立った壁、否、足によって阻まれた。見上げて分かる。30mはある鋼鉄の巨人。
「ありがとう、オーディン」
 ありえない。
 とルイージは思った。
 だったそんな巨大な存在、どうやって倒せというんだ。
 ノルンの言う通りだったのか。最初から、勝ち目なんてなかったのか。
「なら、今度こそ諦める? そうよね、あんな巨大な敵に人類は勝てないわよね。逃げたって誰も文句は言わないわ」
 頭の中で囁く。
 ――いや、ダメだ。ここで諦めたら。さっきまでの頑張りはなんなんだ。そんな事は認められない。こいつを倒して僕たちの居場所を守らなければ
「よく言ったわ、ルドヴィーコ」
 いつの間にか、そこには黒い髪の少女が立っていた。
「君は、東京で会った……?」
「あなたは仲間の力を借り、あの鏡也の力を借りたのは少し気になるけど、まぁ仲間以外の利用できるものを全て利用し、二人の神性を撃退し、ついにこのような脅威とさえ向き合えるようになった」
「な、どういう……」
 気付く。体が動かない。風で靡いていたはずの巨人の髭のようなものも靡いていない。そして何より、世界が灰色に染まっていた。
「今のあなたはその瞬間を高速思考し、私達と会話している状態だ。そして彼女、ミカエルが言いたいのは、この事態を解決するために、君に自身の加護を与えてもいい、と言うことさ」  もう一人誰かが語りかけてくる。
「ミカエル!?」
 つまり目の前にいる彼女は、神の使い、御使い、天使だと言うのか。
「それは適当じゃないわ、ウリエル。別にこの程度の事態私達にとっては脅威でもなんでもないもの。けど、目的のために足掻く人間は大好きよ。まして、私達のことを忘れないために頑張ってるなら、それに報いてあげたい」
「分かってるとも。そして彼はその期待に見事答えた。旧人類の遺産を前にも、彼は退かなかった。それで、どうすんだい?」
「えぇ、彼、興味深い武器を持ってるみたいじゃない?」
「あぁ、七つの穴とは面白い」
「いいわ、あなたに祝福ブレスを与えましょう」
 ミカエルともう一人がそれぞれ光になり、シリンダーに入っていく。さらにどこからか飛んできた5つの光も、シリンダーに入っていく。
 ――ミカエルを含む、7つの光?
「えぇ。その7つのシリンダーには、私を含む七大天使の加護を与えた。もうその銃はM1984なんて名前じゃない」
「霊光銃?」
 聖騎士に与えられる独自の専用装備は、他の装備と同じく霊光、の名前が付けられる。故に、この武器も恐らくそういう名前であることが想像できた。
「いいえ、天使銃よ」
 声が消える。風を感じる。世界が色を取り戻していく。
 ――七大天使ってギリシャの方の派閥の解釈だよなぁ
 と一瞬考えたが、しかし、そんなことより、御使いに認められたと言う高揚感が彼を覆う。
『神に似たもの』ミカエル
 その名を呼ぶ。シリンダーが勝手に回転し、射撃準備が整う。
「なんのつもり、そんな銃で……。えっ?」
 もはやノルンの言葉を聞く必要するない。この力で巨人を砕くまで。
 発砲する。神性そのものであるエネルギーの光の筋が溢れ、巨人を貫通する。
「なっ。不味い。逃げないと」
 巨人が結晶の翼を広げ、飛び上がる。
「逃すか。『神の炎』ウリエル
「次は覚えていろ、ルドヴィーコ!!」
 空中のそれに連射する。被弾しているのは間違いない。だが、結局致命傷にはなりえず、逃げられる。
「落ち込むことはないわ、かなりのダメージのはず。数年は動けない。五十年ほど前なら違ったのかもしれないけどね
 銃から声が聞こえる。先ほどまでと同じ、ミカエルの声だ。
 その言葉に安心し、今度は術式の依代となっている星に向けて銃を向ける。
『神の祝福』バラキエル
 この銃を得て気付いた。あの星に満ちているエネルギーは紛れもなく我らが神の力。あれは我らの神を否定するための依代ではなく、封印するための 依代なのだ。破壊ではなく、解き放たなくては。
 銃を向けて撃つ。星に紡がれた術式が解放され、世界中に再び、正しい知識が溢れていく。
 一方、ルイージはそれで力尽き、倒れてしまった。

 

 ルイージはその後、リチャード騎士団に保護された。天使銃は元の拳銃に戻ってしまっていた。
「今回は緊急時のお試しみたいなものと思いなさい。いつか本物の聖騎士に認められたら、また使わせてあげる。忘れないで、あなたは私のものよ」
 銃に触れた瞬間、そんな声が頭に響いてきた。
 ――なんというか、例外だらけの一年だったなぁ。
 ルイージはローマに向かう飛行機の中で、そんなことを考えていた。

 

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