Angel Dust 第15章
曇り空の下。ボロボロにひび割れた道路の上をボロボロの男が歩いている。
雲間に切れ目が生まれ、男の元に光が差し込む。
男は空を見上げて呟く。
「望みなんて、僕はただイオルに帰りたいだけだ。それが叶わないなら――」
◆ Third Person Out ◆
霊の剣とレーヴァテインが衝突した瞬間、一瞬、そんな光景が浮かんできて消える。
「近接攻撃なら動ける! ヴァーミリオン、なんでさっき撃てなかったの?」
《何故も何も、フレイ自身が設定した事じゃろ? 自分が解除した場合以外、DEMに向けて射撃出来ないように、と》
「なっ」
それは、そうだ。しかし、その言葉が指し示す意味とは。
「あれは、ルシフェルではなく、DEM!」
「ははははは! いや、こいつに乗ってきた甲斐があったよ。君が一工程挟まないとDEMに射撃を出来ないことを聞いて、すぐに思いついた。これで初撃は絶対に防げないってね」
■ Third Person Start ■
「なんだこれは。原初の擬似神性が白く染まっている!」
マザデが今私が相対しているそれを見て驚愕している。
「あぁ、それは、主が自らをベースに形成した体型を空っぽのコアに入れたらしいですね」
「主だと! お前まで、奴を主と呼ぶのか!」
マザデがヂヨユに掴みかかる。
「お、落ち着いて下さい、マザデ。わ、私は……」
マザデは怒りに任せて行った自分の行動に驚き、ヂヨユを離す。
「いや、すまない。しかし……、少なくとも奴も神性には違いない、ということか」
黒から白へ色を変えてしまった擬似神性を眺めるマザデ。
「最終的に私達は皆、このようになるのだな」
量産型擬似神性と仮に呼ばれている新技術は擬似神性のように神性記憶合金を使って器を作るのではなく、人を器として人をそのまま擬似神性へと変貌させる。
だが器が違うだけで使用する力の本質は同じだ。だから、この擬似神性はやがて全ての人が変貌する量産型擬似神性の見本と考えることができた。
「で、あれば、やるべき事があるようだ」
マザデが何かを決意したように自身のデスクに向かい、設計を始める。
〝私〟はもうこの後の光景を見た。なるほど、だからマザデは擬似神性を兵器にしたんだ。いつか、この力と戦うために。
◆ Third Person Out ◆
「原初の
「大正解!! これこそかつて原初の擬似神性だったもの。君達の命名規則に倣うなら、デウスエクスマキナ・ヴァイスってところかな!」
デウスエクスマキナ・ヴァイス。原初のデウスエクスマキナを器に使って誕生した、全てのルシフェルの雛形。
ちなみにヴァイスは英語の
あれ、そう言えば当初シュヴァルツだと思われてた原初の擬似神性はヴァイスになっちゃったんだよな。じゃあシュヴァルツって結局何?
《フレイ! 集中を乱してはいかん》
私の集中が揺らいだ瞬間、鍔迫り合いが強く強くこちら側に傾く。
「ぐっ、なんなの、これ、一度傾いたら、戻せない……!?」
一度レーヴァテインを消滅させ、霊の剣の一撃をメギンギョルズで防ぎつつ後退する。防ぎきれずメギンギョルズが切断される。これ以上、距離は取れないか。
「ヴァーミリオン、ロックを解除。二度と有効にはしない」
《了解した》
グレイプニルを出現させてひたすら連射する。この距離なら外しようがない。
「なっ」
しかし、その弾丸全てが不思議な止まり方をして弾かれる。
「なにあれ」
《お主らの言葉でいうところの神性防御、という奴だの》
「神性防御は神性防御を持ってるDEMなら無効化出来るんじゃなかったの?」
《それは少し違う。お主らが神性防御と呼ぶそれにもそうだな、分かりやすく言うと硬さの違いがある》
なるほど。言われてみると、私がミョルニムを使った時、メジヂはシュヴァルツから降りて攻撃を防いだ。
これは、シュヴァルツの持つ神性防御よりメジヂ自身の神性防御の方が硬い事を意味する。シュヴァルツの神性防御では防げないから、メジヂ自身の神性防御で攻撃を防ぐ必要があったのだろう。
「ミョルニムをも防ぐ神性防御か。そりゃ、グレイプニルは通らないよね」
全ての攻撃が効かないと言っても過言ではないかもしれない。なんだそれはどうやって倒せというのか。
「フレイ、やれる?」
「厳しいです。あいつの神性防御を貫く方法が分からない」
「分かったわ」
メイヴさんから通信が入る。私は素直にそれに答え、メイヴさんはすぐにそれを理解してくれた。
「総員に通達する。ケープカナベラルはもはやロケットを打ち上げるだけの能力がない。ケープカナベラルの要員の避難が始まっているが、この敵を殲滅する事は困難だ。総員はケープカナベラルの要員が離脱し終えるまで戦線を維持して。これが完了次第、我々も撤退する。フレイはそのままパツァーンを引き付けて」
そうだった。ケープカナベラルの人々は戦う力がない。私達が避難を終えるまでの間、守るしかない。
「だがここから逃げてもどうする? パツァーンには勝ち目がない。奴らの本拠地を攻撃する方法はない。もう俺たちはこのまま消耗戦で漸滅されるしかない」
「希望はある!」
イシャンの弱気な発言にメイヴさんが強く宣言する。
「今ばかりはその場凌ぎの希望は……」
「違う! 私はこの可能性とアメリカに主導権を取られないために、次善の策を用意してある! ここを耐えれば次はある!」
メイヴさんがいつもにまして強い口調で強調する。
「レディ、その言葉、信じるぜ。なら、俺とメドラウドはケープカナベラルに接近し、パドマと盾で流れ弾から可能な限り施設を守る。行くぞ、メドラウド」
「えぇ。全ての盾を全開放といきましょう」
二人が移動を始める。
「なら、儂は撹乱と行くかの。スジャータ、チュンダ、お主らも雑魚を散らせ」
「えぇ。多数の敵はこちらの得意分野です」
ユピテルさんとスジャータさん、チュンダさんが前に出る。
「僕は単体相手の方が楽だ。大物狙いで行く」
「ならわたしもそれに同行しましょう」
それに合わせてシャイヴァとグラーニアも前進する。
「メイヴさん、我々は下がりましょう。万に一つもここであなたが倒れては全体の士気に関わります。なにより、次善の策を知るのはあなたと私だけです。ここで倒れてはまずい」
「もっともね。私達は退くわ。フレイ、私達に共感して堕天してくれた人達に退く旨を伝えて」
そして安曇さんとメイヴさんは退く。
「みんな、聞いて。今のままではメジヂに勝てない。私達は一度退く。君達をどうやって助けるかはその後ちゃんと話し合おう。けれど、その前に……」
「無駄話してる暇があるのかな!!」
霊の剣を装備したまま突っ込んでくるメジヂをレーヴァテインとグラムで受け止める。改めて痛感する。純粋な力比べだとこちらが不利だ。神性防御の力の差で押し切られそうになる。
「その前にあの施設の人々が逃げる時間を稼がなくてはならない! 協力して!」
黒く染まったルシフェル達は様々な反応を示した。ルシフェルとの交戦を続ける者、明後日の方向へ飛び去っていく者、メジヂに殴りかかり吹き飛ばされる者、あるいは、趣旨変えし、DEMに攻撃を仕掛ける者もいる。
「へぇー、あの施設がそんなに重要かい! なら、これならどうかな! 堕落を滅ぼす裁きの海を渡る船、《アーク》!」
ヴァイスの姿を覆うように巨大な船が出現する。
「フレイさん、それは大変まずい。恐らくそれは大洪水を生き延びた船を出現させる事で逆説的に洪水を起こす理論装備。このままではケープカナベラルどころか、最悪フロリダ州全体が飲み込まれます!」
安曇さんの言葉は正しそうだ。なにせ、私達の視界には大きな黒い水の壁が持ち上がっていたのだから。
「ど、どうしよう、ヴァーミリオン!」
《どうしようもない、津波とは戦えん》
それはそうだ。しかし、どうにかしないと話にならない。幸い、
「侮ったな。洪水の伝承は決してあんた達だけのものじゃないぜ」
突然、イシャンが突然声を上げる。
イシャンのパパラチアが持つ独立して飛行する装甲板、パドマが洪水の前に立ち塞がる。
「我らヴィシュヌのアヴァターラはかつて自らの骨で洪水から人を救った事がある。あの時は一柱だったが、今は」
「なるほど。理論装備には理論装備、洪水から身を守った伝承が有効という事ですか」
安曇さんが感心したように唸る。
「なるほど、考えたなイシャン。ギリシアの伝承でも、プロメテウスの指示によって作られた櫃が洪水から人々を守ったと言う。また、ギリシアの洪水では、高い山の上にいたもの達は無事だったらしいな。これでどうだ」
ユピテルさんの紫水晶が自身の
「困りましたね。アイルランドの伝承には洪水はあるんですけど、だいたい生き残ってないんですよね」
「なら、バイオレットは洪水耐性が低いと考えられます。離脱させます」
グラーニアさんのバイオレットが転移していく。
『仏教が中国において神仏習合された中で阿弥陀仏如来によって遣わされたという事になった伏羲と女媧は洪水の難を巨大な瓢箪で乗り越えたという』
「チュンダ、そうなの? なら、私達はそれに倣いましょう」
ダンディライオン四つの手からDEMと同じくらいの瓢箪が出現し、洪水に立ち塞がるパドマと櫃に並ぶ。
それでなお、洪水は僅かにそれを上回ろうとしている。
「えぇ、私達には洪水関係で何かないの?」
《血の洪水で良ければあるんじゃが……》
「いいね、それ、どうやって逃れたの?」
《いや、生き残れた者が次の世代だっただけじゃな》
「ダメじゃん!」
ここまでなのか、諦めかけたその時。
「久しぶりに良い物を見た。見物を決め込むつもりだったが……」
突然、聞き覚えのない声が聞こえて来る。
「これほどの人々の頑張りに報いない、などと言うのは神の名折れだ」
気付く。津波の真下で一人の金髪の男が立っている。男の周囲に無数の船が出現する。
それがどのような体系の神話に基づく物なのかは分からない。しかし、それもまた、洪水を生き延びると言う逸話を持つ物だったのだろう。
青黒い水の壁は、今確かに静止していた。
「ふぅ。ちゃんと装備が開示されたみたいでよかったな。みんなに呼びかけた甲斐があった」
イシャンが安堵の息を吐く。パドマはパパラチアに戻り、他の武装は消えていく。
そうだ、さっきの人は……いない。あれは誰、いや、なんだったのか。
「馬鹿な。洪水を防いだってのか!」
「確かにお前のヴァイスは強い。一つの神性としては最大級のものだろう。だが、複数の神性が重なれば、それは上回れるんだ」
イシャンが自慢げに告げる。
「こいつ、馬鹿にして!」
激昂し、アークから飛び出したシュヴァルツがパパラチアに迫る。
方や、ルシフェルの言葉、方や英語で通じるはずのないやりとりなのに、問題なくやり取りできているのが不思議だが。
「イシャン、危ない」
「いや、ドンピシャだ」
肩の砲が動く。パドマを装填する事で熱線を発射する武器、ブラフマーストラだ。装填されているパドマは、6ユニット、イシャンは全てのエネルギーを使って攻撃しようとしているのか。
激昂し突撃中のメジヂはそれに気付いていない。
そして、赤い極太の熱線が放たれる。
熱線は、ヴァイスを飲み込み、徐々に真下に落下しつつあった水の壁を貫通し、ジュウッと蒸発させて煙を上げる。
エネルギーを使い切ったパドマがパリンと弾けて地面に落ちる。
「な、なんだ、この神性エネルギーは」
熱線が焼失し、ところどころ黒く焦げたヴァイスが姿を表す。
ヴァイスがややぎこちない動きで霊の剣を振りかぶる。
まずい、今のイシャンは無防備だ。
慌ててレーヴァテインを霊の剣にぶつけ、割り込む。
「あれ、互角?」
《恐らく、自己再生にエネルギーを割り振っている分、神性防御に割り振るエネルギーが減っているんじゃな》
なるほど。全体で使えるエネルギーの総量が決まっているのか。
「ってことは、チャンスだ。励起!」
レーヴァテインが変形し、炎を纏う。
「ぐっ、この、
霊の剣とレーヴァテインがぶつかり合う。ぶつかり合う度、相手にダメージが入っている事がわかる。同じ事がこちらにも言えるが。
しかし、これは我慢比べだ。ここで勝てれば、もう次善の策に頼らなくてもいい。そこで人が死ななくていい、苦しまなくていい。だから、勝たなくては。
「くそ、ミョルニムならここで決められるのに!! ヴァーミリオン、メギンギョルズは?」
《まだ修復中じゃ。飛ぶことすら叶わん》
「だったら、こっちだ! 神の一筋、《グングニル》!」
背中に砲が出現する。
「霊の剣では複数同時に防ぐとはいかないでしょ!」
《よせ、フレイ。この近接状態ではこちらも無事ではすまんぞ!》
「それでもやるっ!」
ここで勝てれば、こちらの勝ちなんだ。
背中の砲を稼働させ、前方に向ける。
「ちっ、悪しき火矢を消す盾、《信仰の大盾》」
放つ。直後、前方に出現した半透明の大盾がグングニルの一撃を防ぎ、そして、至近距離で放ったことによる反動が〝私〟に襲いかかった。
「フレイさん!」
ラファエルが〝私〟を受け止める。
「あ、ありがとう、メドラウドさん。あれ、体が動かせないな」
《馬鹿者。スルトの炎を数分浴び続けた上でグングニルの反動を正面から受けたのじゃぞ、形が残ってるだけでも感謝すべきことじゃぞ》
「ったく、びびらされたよ、フレイ。万が一、危機に瀕した時に備えて盾をあえて使わずにおいたんだけど、まさかそれが功を奏すとはね」
「全員の避難完了を確認したわ。全員、強制転移するから、備えて」
そんな通信の直後、視界は極彩色の空間に変化し、そして、サンフランシスコに到着した。
「フレイ、なんであんな無茶をしたの!」
ヴァーミリオンから降りた直後、メイヴがやってきて半ば怒鳴るように叱責する。
「それは……、あそこで倒せれば次の作戦に移行しなくていいと思ったから……」
「私が命じたのは時間稼ぎと退避のはずよ。なんでそんな……」
「だって。メジヂの最初の一撃の時点で43人もの人が亡くなってる。イシャンの攻撃でメジヂが追い詰められた時点で避難中の通路の崩落や落石で126人も亡くなった。その中には54人も妻子持ちや夫のいる人がいた。その人達は帰らぬパートナーを思い悲しむ。もちろん、他の人たちにも友人や恋人がいた。その人達の無念や苦しみを思うと、もう一度同じことが起こるなんて許せなくて、それで……」
思わず捲し立てたからか、息切れしてしまう。
メイヴはそんな私に少し落ち着きなさい、と水を渡して司令部に戻る。
■ Third Person Start ■
「安曇、あなた、フレイに被害報告を教えた?」
「いえ、そもそも被害者の集計や確認はまだ全然完了していません。何人が亡くなったかなんて分かるはずが有りませんよ」
「ってことは……」
「えぇ。間違いなく、彼女の中の神性の影響です。それもオーディンの
「それがフレイ自身の焦燥感に繋がってるってことね」
「えぇ、ほぼ無意識的なものでしょう。本人も先程メイヴさんに訴える直前まで被害者の数など意識に上っていなかったはずですよ」
「って事は今後も周囲で被害者が大量発生しようものなら、あんな情緒不安定な暴走状態に陥る可能性がある?」
「そういう事になりますね。どうしますか? チュラタムに連れて行くには不安が残りますが」
「いえ、どうせフレイをあそこにはおいておけない。陽動のために分散配置する方に割り振るしかないわね」
◆ Third Person Out ◆
陽動? 私を? それは良くない。メジヂが現れたら対抗出来るのは私だけだ。私とヴァーミリオンは最重要防衛ターゲットのそばに置くべきだ。
「メイヴさん、私はチュラタムに配置してください。私を陽動に使うべきじゃない」
司令部に登り、イシャン達と言葉を交わすメイヴに声を掛ける。
「何故それを……、いや、こちらの会話を聞いてたのね」
「そうです。私とヴァーミリオンはメジヂに唯一対抗出来る存在です。最重要防衛ターゲットの側におくべきです」
「いいえ、フレイ。あなたは何があっても最重要防衛ターゲットに配置は出来ない」
「何故です! 何かあってからでは遅いはずだ!」
自分で想像していたより大きな声が出た。
「向こうの準備がまだ完了していないからよ。そしてその準備には5年はかかる。私達はその間、ルシフェルと交戦しつつ、かつ、その準備を悟られてはいけない。そのためにはその場所にDEMを配置できない。奴らはDEMの反応を感知出来るからよ」
「5年は長すぎる! その間に何人の人間が死ぬか!」
「仕方ないでしょう。ケープカナベラルに総力を注いでいたのよ。次善の策といってもすぐに用意出来る訳ではない」
私は食い下がろうとした、しかし、その前に警報が鳴り響いた。
「ルシフェルの降下を確認。座標は、ここ、サンフランシスコです。超級ルシフェルと思われる強い反応も検知」
「行かなきゃ」
「止めなさい」
私は格納庫に降りようとして、司令部に形だけ立っていた護衛に腕を掴んで止められる。
「邪魔しないで、このっ! レーヴァテイン」
「あぶねぇっ!」
苛立ち、思わずそんな言葉を叫ぶ。直後、私の振った腕の中で赤い剣が出現する。
危うく護衛の首を跳ねてしまうところだったが、イシャンが護衛を突き飛ばす事でそれは避けられた。イシャンを守るように、パドマが立ち塞がったからだ。
「サンキュー、相棒」
自分の手を見る。そこにあるのは見間違える事など無い、いつもヴァーミリオンとして使っているレーヴァテインそのものだった。
思わず手を離す。すると地面にぶつかるよりも先に消滅する。
「フレイ、あなたはまともな精神状態では無い。あなたの配置はフィラデルフィアの研究所。そこにはあなたと私たちの側に着いたルシフェル達を配置する。そこで、冷静を保つ術を、心を落ち着かせる方法を学びなさい。でなければ、私は今後、あなたの出撃を許可できない」
メイヴのそれは冷たい宣告だった。
◆ ◆ ◆
「大洪水を防がれたのは誤算だったけど。あれだけ大きな神性を浴びたんだ。もう人のままではいられないだろ。折角の同志なんだ。人間の真似事なんて辞めて、早くこっちに来なよ。フレイ・ローゾフィア」
月であえて人間の姿をとるパツァーンがニヤリと笑う。
To be continue....
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